設立趣意

 横川地区は、昭和38年(1963年)に体育協会が発足し40有余年が過ぎようとしています。当時は、学校区対抗での体育祭などが行われ、地区内の3小学校区内の町内会による選手選抜で争われていました。そのころは、体育祭は横川村(横川地区)での最大イベントでありましたので、横川中学校の校庭は大変な盛り上がりを見せておりました。その後、地区内の自治会による自治会対抗となり地区内活気に満ちあふれていました。この昭和の時代は、東京オリンピックをはじめ、栃の葉国体とスポーツに接する環境がたくさんありました。しかし現在は、趣味の多様化や日常生活の利便性により、「体を動かす」機会が少なくなり、高齢化や運動不足による生活習慣病が増加しつつある状態であります。

一方、子どもたちの生活を眺めてみますと、受験戦争の過激化、いじめや不登校の問題をはじめとして、仲間づくりなど、社会性の欠如、元気で遊ぶ子とそうでない子の二極化現象、生活習慣病の増加など、子どもの問題も深刻化しており、スポーツを通して子どもとふれあう環境づくりが求められております。この横川地区内の学童においても、少子化によるものなのか、小学校単位でのスポーツクラブのチームづくりに困惑している状態であります。また、地区内の小学校全体では、スポーツ少年団で活動している子どもは全学童の12%にすぎないのが現状です。

それらを考え合わせると、特定のグループが集まって一つのスポーツにこだわることなく多種目にわたり、子どもから高齢者までが、それぞれの年代に合ったスポーツを気軽に楽しく過ごせる環境づくりが必要になってきているのではないかと思われます。

これからのスポーツ活動は、行政主導型の学校スポーツではなく、活動する私たち住民が自主的に運営し、地区住民の要望に合った活動種目を企画していくクラブが必要になってきています。

そこで、「横川スポーツクラブ」を創設し、横川中学校を中心に横川東小・横川中央小・横川西小の学校区の青少年健全育成と地域住民の生涯スポーツの推進を図り、「スポーツを通して心がふれあう住みよい地域づくり」にまい進して参ります。

つきましては、この趣旨にご賛同いただき、本クラブの結成やこの構想に基づく諸施策へのご支援、ご協力をお願い申し上げます。

                            2009年8月9日